Difference between revisions of "Adventures of a Newbie/ja"

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{{Adventures of a Newbie}}
 
{{Adventures of a Newbie}}
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私は貴方と同じように初心者です(なんとか使えるようになってからまだたったの五日目)。それが、この文章を書いている理由です。初心者の私はいろんな問題にぶち当たり、これじゃあ途上で倒れてしまった人たちがいるだろうなあと思いました。別に私がみんなより天分に恵まれているとか優秀であるとかいう訳ではなく、単に現実的だったんです。碌でもないことに私は MS Windows からの移行組で、Linux の上で Lazarus を学んでいます。何より最悪なことは、これまで Delphi の経験がなかった、という点です。
 
私は貴方と同じように初心者です(なんとか使えるようになってからまだたったの五日目)。それが、この文章を書いている理由です。初心者の私はいろんな問題にぶち当たり、これじゃあ途上で倒れてしまった人たちがいるだろうなあと思いました。別に私がみんなより天分に恵まれているとか優秀であるとかいう訳ではなく、単に現実的だったんです。碌でもないことに私は MS Windows からの移行組で、Linux の上で Lazarus を学んでいます。何より最悪なことは、これまで Delphi の経験がなかった、という点です。
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===インストール===
 
===インストール===
  
私は SUSE 10.0 を使っています。これは大事な点です。というのも、Novell SUSE は Gnome をサポートする開発用ライブラリをインストールしないからです。実際の所、ほとんどの Linux ディストリビューションは開発用ライブラリをデフォルトではインストールしないのではありませんか。さらにまずいことに、SUSE のデフォルトウィンドウマネジャは KDE です。ここでも問題が発生します。KDE はグラフィックライブラリとして Qt を利用しているのです。おっと、その前に Lazarus はデフォルトでは GTK グラフィックライブラリを利用するということを書いておくべきでした。2006年3月19日現在、Lazarus 用の Qt ライブラリ(KDE は Qtを使います)を開発しようとしているプログラマもいらっしゃいますけどね。
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私は SUSE 10.0 を使っています。これは大事な点です。というのも、Novell SUSE は Gnome をサポートする開発用ライブラリをインストールしないからです。実際の所、ほとんどの Linux ディストリビューションは開発用ライブラリをデフォルトではインストールしないのではありませんか。さらにまずいことに、SUSE のデフォルトウィンドウマネジャは KDE です。ここでも問題が発生しました。KDE はグラフィックライブラリとして Qt を利用しているのです。おっと、その前に Lazarus はデフォルトでは GTK グラフィックライブラリを利用するということを書いておくべきでした。2006年3月19日現在、Lazarus 用の Qt ライブラリ(KDE は Qtを使います)を開発しようとしているプログラマもいらっしゃいますけどね。
  
 
それで、FPC (Free Pascal Compiler) と Lazarus IDE ファイルをダウンロードする前に、開発用グラフィックライブラリをインストールしなければならないわけです。私の場合は、とても簡単でした。SUSE 10.0 には 'YAST' というユーティリティがあります。YAST を開いてソフトウェアマネジメントのアイコンをつつきます。検索ウィンドウが開き、そこに 'GTK' とタイプして検索します。利用可能な全ての GTK アイテムが表示されるので、全部にチェックを入れてやりました。何が必要なのか全然判っていませんでしたから。YAST が他のパッケージもインストールした方がいいと言ってくるので、OKを押しまくりました。GTK 世界の人なら何が必要なのか正確に分かっているのでしょうが、下手な鉄砲を撃ちまくったのです。単純ですね。
 
それで、FPC (Free Pascal Compiler) と Lazarus IDE ファイルをダウンロードする前に、開発用グラフィックライブラリをインストールしなければならないわけです。私の場合は、とても簡単でした。SUSE 10.0 には 'YAST' というユーティリティがあります。YAST を開いてソフトウェアマネジメントのアイコンをつつきます。検索ウィンドウが開き、そこに 'GTK' とタイプして検索します。利用可能な全ての GTK アイテムが表示されるので、全部にチェックを入れてやりました。何が必要なのか全然判っていませんでしたから。YAST が他のパッケージもインストールした方がいいと言ってくるので、OKを押しまくりました。GTK 世界の人なら何が必要なのか正確に分かっているのでしょうが、下手な鉄砲を撃ちまくったのです。単純ですね。
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最初に理解しなければならなかったのは、Lazarus の起動法でした。そう、二つの方法がありました。'startlazarus' と 'lazarus' です。どちらも動きます。'startlazarus' の方が起動が早いようですが。ターミナルウィンドウを開いてどちらかの名前をタイプすればいいのです。あるいはアプリケーションのアイコンを作ることもできます。デスクトップを右クリックしてみてください。
 
最初に理解しなければならなかったのは、Lazarus の起動法でした。そう、二つの方法がありました。'startlazarus' と 'lazarus' です。どちらも動きます。'startlazarus' の方が起動が早いようですが。ターミナルウィンドウを開いてどちらかの名前をタイプすればいいのです。あるいはアプリケーションのアイコンを作ることもできます。デスクトップを右クリックしてみてください。
  
===Starting the IDE===
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===IDE の起動===
Lazarus opened! I was very excited.  But after my first excitement I realized that the default display was butt ugly.  Of course I was comparing Lazarus with other KDE programs I had been playing with – like kmail.  I worked with Lazarus that way for four days.  I'll explain later how to change the look of the IDE.
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Lazarus が開きました! もう興奮。ですが、頭が冷えてくると、デフォルトの表示が頭を殴られたくらい気持ち悪いことに気づきました。もちろん、私が比較した相手はこれまで遊んできた kmail のような KDE のプログラムです。なんとかしようと四日間からかいましたよ。後で IDE の見栄えを変える方法を説明することにしましょう。
  
Next question.  How do I use this IDE.  Clicking on the help puts you on a website.  So if you don't have a good connection it might take a while to come up and in my case the website was down for two days.  So what was I to do.  I turned to web and starting reading how to do things from a Delphi tutorial.  Why because Lazarus is patterned after Delphi.  It sort of worked but I have to say in a big way Lazarus is NOT Delphi.  Next I joined the Lazarus forum and the FPC forum.  But I noticed immediately that not much is happening on the either of the forums.  Most important there was not a FAQ section.  Next I joined the Lazarus CCR mailing list.  Turns out that few if anyone was using the mail list.  For I while, I thought I might have picked a dying Open Source project.  I then tried the the IRC Lazarus-ide on the Freenode server.  I found a number of people using the IRC.  That was at least encouraging.
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次の疑問。IDE をどう使えばいいかです。ヘルプをクリックすると、あるウェブサイトに飛ばされます。細い回線を使っているならサイトが表示されるまで少しかかるでしょう。私の場合はサイトが二日間落ちていました。私の作業も足踏みでした。私はウェブに向かって、Delphi のチュートリアルを読んで、どうすればいいかを探りました。Lazarus は Delphi に似せてありますから。これはかなり有効でしたが、私は大声で言わなければなりません。<Lazarus は Delphi ではない>と。次に私は Lazarus フォーラムと FPC フォーラムに加入しました。ですが、すぐに、どちらも大したことが起きていないことに気づきました。なんといっても、FAQ がないのです。次は Lazarus CCR メーリングリストでした。無人とはいいませんが、がらがら。しばらくの間、自分はどうも死にかけのオープンソースプロジェクトに引っかかったようだなあとおもったものです。そこで、Freenode サーバの IRC Lazarus-ide を試してみました。ここにはかなりのユーザがいました。少なくとも励ましにはなりました。
  
===Finding the right mail-list===  
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===正しいメーリングリストを見つけた===  
  
Someone with a kind heart was able to direct me to the right mailing list “lazarus@miraclec.com”.  There was a lot more traffic on that mail list.  Normally, I try to sit back and read a mailing list to get the feel of what is discussed.  But since I was already running into trouble with Lazarus I jumped right in with questions.  The responses were very helpful.  At this point I would like to point that although the mail list is there to help, it is expected that you will at least make some effort to google your questions for answers.  But I bet you will run into trouble because Lazarus does not equal Delphi.  Also be very careful with the IRC.  The IRC has mostly the developers of FPC and Lazarus.  In general they are a friendly group but I noticed they have little patience with newbies.
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親切な方がいて、どのメーリングリストに行けばいいか教えてもらえました。“lazarus@miraclec.com”。そこではもっと多くのトラフィックがありました。普段だと、私は腰をおちつけてメーリングリストを読み、どんな話をしているか空気を読もうとします。ですが、その時はもう Lazarus の問題に振り回されていたので、速攻で質問を始めました。本当に役に立つ返事がありました。今のうちに指摘しておきたいことがあります。確かにメーリングリストは助けになるものではありますが、質問事項に関し、最低限でも多少はググってみていることが当然だとされます。だが、賭けてもいいのですが、貴方はきっと問題にぶち当たるでしょう。それは Lazarus Delphi とイコールではないからです。また、IRC に参加する場合はとても気を使う必要があります。そこはほとんどが FPC Lazarus の開発者の場所です。総じて彼らのグループはフレンドリーですが、新参者にはすぐに怒りだします。
  
===Changing the display===
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===表示の変更===
  
So how to fix the display of the IDE (or configure it to use gtk2).  First how did I discover how to do this.  I read a forum message that described the way to install a Lazarus package (in this case the report writer reportlivre).  The message suggested that to install packages required that the user be 'root' due to a permission issue.  So I logged in as root and clicked on tools->configure Lazarus. A dialog will pop up and I noticed I could configure Lazarus to use several graphic libraries.  Currently, only gtk1 and gtk2 have everything required (almost everything).  I chose gtk2 and saved.  Then tools-> Build Lazarus.  After the build completes – restart Lazarus and you should see a completely different look.  I immediately ran into a problem.  Recall Novel SUSE 10.0 uses KDE as the default.  Many of the buttons and menu items captions were being cut off at the bottom.  After some google searches I discovered that I can open the Utilities->Desktop->Gnome configuration tool->fonts->details and change the resolution to 93 (actually changing it to anything will restart the gtk-qt-engine).  Then save (close).  That fixed the issue of cutting off the bottoms of the captions but after each reboot I have to reset it.  I currently have no solutions.  It's not much trouble because I don't shut off my computer very often.  I have noticed that Lazarus is not as stable using the GTK2 interface.  Features appear to be missing – like the help hints for the tool bar.  So in the end I returned to the GTK1 interface. 
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さて IDE の表示をまともにする方法(あるいは gtk2 を使うように構成する方法)です。まず、その方法をどこで見つけたかを書いておきます。フォーラムで読みました。Lazarus パッケージのインストール法につしてのメッセージです(reportlivreが報告)。メッセージが示唆する所では、認証の問題で、パッケージを入れるにはユーザは「ルート」になる必要があるそうでした。そこでルートとしてログインし、tools->configure Lazarus をクリックしました(訳注: Mac OS X の初期状態では root は利用できないようになっており、sudo コマンドの利用が推奨されています。Lazarus を起動する時に sudo ./lazarus とすればいいはずです)。ダイアログボックスが現れ、グラフィックライブラリをいくつか選択できることが判りました。現在の所、必要な全機能(ほとんどあらゆる機能)を実現できるのは gtk1 gtk2 だけであり、gtk2 を選んで保存しました。次は tools-> Build Lazarus。リビルドが終わって Lazarus を再起動すれば、まるで別の姿になった Lazzrus が現れます。直ぐに問題が発生しました。Novel SUSE 10.0 はデフォルトでは KDE を利用していることを思い出してください。ボタンとメニューの文字の多くが、下の方が切れていました。ググってみると、Utilities->Desktop->Gnome configuration tool->fonts->details and change the resolution to 93 をすればいいことがわかりました(実際にはこの項目を変更すると、gtk-qt-エンジンを再起動することになります)。で、保存です。これで文字の下切れ問題は解決しましたが、再起動毎にこの操作をする必要があります。今の所解決法はわかりません。そんなにコンピュータをシャットダウンしないので、大して問題だとは感じません。どうも GTK2 を使う Lazarus はあまり安定ではないようです。ツールバーのヘンプヒントのような機能も欠けています。結局 GTK1 に戻してしまいました。
  
My next article will be more informative with respect to programming. 
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次の投稿は、もっと情報のある、プログラミングに関係した内容にするつもりです。
  
 
John Fabiani
 
John Fabiani
  
==Using SQLdb==
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==SQLdbを使う==
  
First and fore most this is not a tutorial.  I really don't know how to write a tutorial.  It is a statement of my journey to enlightenment – or how I learned to use the SQLdb unit.  SQLdb are controls that you will place on your forms to allow you to access a database.
 
  
Mind you this was written by a newbie and could contain information that might not work with your database. In my case I'm using the Posgtres database engine.  Postgres is available on most platforms i.e. Linux, Windows and is one of the database engines supported by FPC (Free Pascal Compiler).  Now that you have been warned I'll start at the beginning.
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まず一番大事なことを一つ。これはチュートリアルではありません。チュートリアルの書き方なんて全然知らないのです。これは我が啓蒙の旅の記録、つまりは SQLdb ユニットの使い方をどうやって覚えたかを書いたものです。SQLdb はフォームに貼付けてデータベースアクセスを可能にするコントロールです。
  
First let me say that if you are like me you started reading on line descriptions of the database access tools for Delphi.  Why Delphi because Lazarus is patterned after Delphi.  In my case the articles just confused me (although they provided some insight).  I quickly discovered that each version of Delphi had different tools and different procedures to access data.  References to BDE, dbexpress and tools like zeoslib were everywhere on the web.  So when reading an article I had to be very careful which version of Delphi the article was discussing and if the article was discussing a third party tool (a tool not from Borland) like zeos.  Also watch out for the Kylix articles.  Most annoying was the terms the articles were using – like clientdatasets, sqlqueries, dbexpress datasets, dataset providers, datasnap, data-aware controls.  After each article I read I'd go to the Lazarus IDE and attempt to find these controls.  Of course they were not there.  So I decided to write this article/how to/tutorial/rant (you decide what it is).
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これは新人が書いているもので、あなたのデータベースには当てはまらない情報を含んでいるかも知れないことをご理解ください。私の場合は Posgtres データベースエンジンを使っています。Posgtres はほとんどのプラットフォーム、つまり Linux と Windows で使うことができ、FPC (Free Pascal Compiler) がサポートするデータベースエンジンの一つです。さて警告はこのくらいにして、始めることにしましょう。
  
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最初に、あなたが私のような状況にあるなら、Delphi 用に書かれたデータベースアクセスツールのコマンド説明書 line descriptions を読み始めているだろうと言わせてください。なぜ Delphi かというと、Lazarus が Delphi の様式を受けついているからです。私の場合、それらの説明書で多少ひらめくものもありましたが、なんとも混乱しまくりでした。Delphi のバージョンによって、ツールとデータアクセス法が異なっていることはすぐにわかりました。BDE、dbexpress、zeoslibのようなツールの参考書は Web のそこら中に転がっています。そのため、それらを読む時に、どのバージョンの Delphi を対象にしているのか、あるいは zeos のようなサードパーティ製の(ボーランド製ではない)ツールの話題なのかを、いつも注意深く確認する必要がありました。Kylix 用の説明にも注意しなければなりません。一番忌々しかったのは、そういった説明の中で使われているテクニカルタームでした -- 曰く clientdatasets, sqlqueries, dbexpress datasets, dataset providers, datasnap, data-aware controls。説明書を読み終えるたびに、Lazarus IDE に向かって、それらのコントロールがないものかと探しました。もちろん、ありませんでした。それで、私はこれ — 「論文」、「ハウツー」、「チュートリアル」、「雄叫び」、お好きな呼び方でどうぞ — を書こうと決心したのです。
  
So how do Lazarus SQLdb controls work?  Normally I could find a tutorial that some kind soul provided on the web that would help me understand.  But as of 03/24/06 I could not find a tutorial.  {http://wiki.lazarus.freepascal.org/index.php/Lazarus_Database_Tutorial is available} In fact very little was written about the SQLdb controls on the web.  I had the source code to SQLdb (it is in the Free Pascal Compiler source) but as a newbie to pascal I found reading the code almost impossible (although the comments were a little helpful).  I did have a few examples that were in the FPC source code folder.  I did not find these examples they had to be pointed out to me by the author of SQLdb via the Lazarus mail-list.  So from the examples is where I started.  I had only one advantage.  I know the postgres database engine from a past programing job.  Armed with the examples and the ability to setup a postgres log I charged in.
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では Lazarus SQLdb はどう働くのでしょうか。いつもなら、誰か親切な人たちが理解に役立つよう Web にチュートリアルを書いていてくれているのですが、2006年3月24日の段階ではチュートリアルは見つかりませんでした。{http://wiki.lazarus.freepascal.org/index.php/Lazarus_Database_Tutorial があります} 実際の所、Web には SQLdb コントロールについて書かれたものはほとんどありませんでした。SQLdb のソースコードが(Free Pascal Compiler のソースの中に)ありましたが、Pascal の初心者なので(コメントは多少役立ちましたが)、コードを読むのはほとんど不可能でした。確かに FPC のソースコードフォルダに少し例はあったのです。それらの例に私が気がつかなかったので、SQLdb の作者が Lazarus メーリングリストで教えてくれる有様でした<!--SQLdb の作者が Lazarus メーリングリストで私のために指摘しないではいられなかったそれらの例に、私は気づきませんでした-->。そこでこれらの例こそ私が始めた場所だったのです。たった一つだけ私にはアドバンテージがありました。これまでのプログラミング業で、postgres データベースエンジンのことを知っていたことです。かの例と postgres ログのセットアップができることを武器に、私は戦端を開いたのです。
  
Before you can perform any operation on a database you must make a connection to it.  Therefore the first thing is to click on the SQLdb tab on the Lazarus Editor toolbar.  You will see several icons.  For now we are only interested in the connection icon for Postgres.    The icon with the elephant as the picture (elephants never forget – that why the elephant).  Of course other database engines are supported – but like I said I only know what I have done to get postgres working.  Let's continue, select and drag and drop a connection on to the form.  Lazarus will name the control for you - so we will just use the name provided. 
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データベースに何かをする前に、そのデータベースと必ず接続しなければなりません。ですから、最初にすることは、Lazarus エディタのツールバーにある SQLdb のタブをクリックすることです。アイコンはいくつかありますが、ここでは Postgres に接続するアイコンだけを考えることにします。象のアイコンです(象は決して忘れない &mdash; だから象なんです)。もちろん他のデータベースエンジンもサポートされていますが、前にも言ったように、私は postgres を動かすためのやり方しか知らないのです。話を戻すと、それを選択してフォームにドラッグ&ドロップします。Lazarus がコントロールに名前をつけてくれるので、それをそのまま使うことにしましょう。
  
Lazarus named my connection 'PQConnection1'.  If you are using a different database connection your name will be different than mine.  Also Lazarus will allow you to name the connection anything you would like.  The placing of 'PQConnection' control on the form will open an object inspector (I would call this a property sheet – but what do I know).  In the Object Inspector you will need to fill in several of the properties or fields.  Fill in the 'UserName', and 'Password' fields.  This is the name of a user allowed access to the database.  Then fill in the 'DatabaseName' with the name of the database you want to connect too.  Next fill in the 'HostName'.  This can be an IP address.  If by chance you are running your database engine on the same computer as you are running Lazarus this could be either '127.0.0.1' or 'localhost'
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Lazarus がつけた名前は 'PQConnection1' でした。異なったデータベースコネクションを使う場合は異なった名前になるでしょう。この名前は自由に変えられます。'PQConnection' をフォームに載せると、オブジェクトインスペクタが開きます(私ならプロパティシートと呼びたい所です)。このオブジェクトインスペクタの中で、いくつかのプロパティないしフィールドを埋める必要があります。'UserName' 'Password' フィールドを埋めてください。これは問題のデータベースにアクセスできるユーザ名です。次に 'DatabaseName' に接続したいデータベースの名前を入れます。次は 'HostName' です。これはIPアドレスでかまいません。たまたまデータベースエンジンと Lazarus を同じ計算機で走らせている場合は '127.0.0.1' あるいは 'localhost' になるでしょう。
  
Next is something I think is cool.  While you are setting up the connection in the Lazarus IDE you can test it.  Change the 'Connected' property to 'True'.  If you can, you know that your connection to the database engine is working.  If you get an error message - read it.  The message is informative.  Most issues having nothing to do with the SQLdb connection control but are issues of database access.  In other words user permission to access the database. 
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次はなかなかイカしていると思う点です。Lazarus IDE は、接続のセットアップをしている段階でもそれをテストすることができます。'Connected' プロパティを True に変えてください。うまくいくならデータベースエンジンとの接続はオーケーです。エラーメッセージが出る場合は、それを読みましょう。大事な情報があります。ほとんどの問題は SQLdb 接続コントロールではなくデータベースのアクセスにおいて発生します。言い換えれば、データベースアクセスの利用許可 user permission の問題です。
  
The 'PQConnection1' is like a light switch.  Set 'Connected' to 'True' and you have turned on the connection and setting 'Connected' to 'False' and it's off.  Like a light switch – on and off.  You can also use two procedures 'PQConnection1.open;' is the same as setting 'PQConnection.Connected:=True;' and ' PQConnection1.close;' is the same as setting ' PQConnection1.Connected:=False'.  There are many other things you can do with just the ' PQConnection1'.  Mostly you can do DDL (Data Definition Language) commands using the 'ExecuteDirect'.  There are more properties and methods but I don't know them.  However, I do know that the method “OnLogin” does not work as of today.
+
'PQConnection1' は電灯のスイッチのようなものです。'Connected' True にすれば、接続がオンになり、'False' にすればオフになります。電灯のスイッチのように、オンになったりオフになったり。'PQConnection1.open' メソッドや ' PQConnection1.close' メソッドを使うこともできます。それぞれ PQConnection1.Connected := True、PQConnection1.Connected := False という代入と同じです。'PQConnection1' だけでも多くの他のことがあります。ほとんどの利用者は 'ExecuteDirect' を用いて DDL (Data Definition Language, データ定義言語)コマンドを発行することができます。プロパティやメソッドはもっとたくさんありますが、私にはわかりません。今の所 'OnLogin' メソッドが動かないのは判っています。
  
 +
次にフォームにドラッグするのは 'TSQLTransaction' アイコンです。Lazarus はこれに 'SQLTransaction1' という名前をつけます。'TSQLTransaction' に関しては、ただ名前を挙げてある文章すら見つけることができませんでした。ヒントは FPC のソースコードから得られました。コードにこんな部分がありました:
  
Next drag a 'TSQLTransaction' icon to the form – Lazarus will name it for you 'SQLTransaction1'.  Nowhere did I find an article that even mentions the 'TSQLTransaction'.  But the FPC source code helped provide hints.  This is what I saw in the code:
 
 
     procedure Commit; virtual;
 
     procedure Commit; virtual;
 
     procedure CommitRetaining; virtual;
 
     procedure CommitRetaining; virtual;
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     procedure EndTransaction; override;
 
     procedure EndTransaction; override;
 
    
 
    
I do know SQL so I could figure out what it did.
+
SQL を知っているおかげで、これが何をしているかがわかりました。
  
StartTransaction = It does a 'begin' but most likely more that just that because the Postgres log suggested other things were occurring but it was not stopping anything I was doing so I did not concern myself it.
+
StartTransaction = これが「始め」ですが、どうみてもそれ以上のものがあります。というのも、 Postgres のログを見ると他のことが起こっているようですが、それで何かまずいことが起こるわけでもないので、気にしないことにします。
  
EndTransaction = Ends the transaction and is not a 'COMMIT' it is a Rollback.
+
EndTransaction = トランザクションを終了します。これはコミット 'COMMIT' ではなくロールバック 'Rollback' です。
  
Commit = commit the transaction.
+
Commit = トランザクションをコミットします。
  
Rollback = Rollback the Transaction.
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Rollback = トランザクションをロールバックします。
  
I don't know what the following are used for:
+
次のは何に使うのかはわかりません:
CommitRetaining, RollbackRetaining
+
CommitRetaining, RollbackRetaining
  
I think they have something to do with Delphi's BDE tools.  If I understand correctly using 'CommitRetaining' or 'RollbackRetaining' will commit or rollback the data but keep the dataset open.  Maybe somebody will tell me someday for sure.
+
これらは Delphi BDE ツールと関係があるのでしょう。私が正しく理解しているなら、'CommitRetaining' 'RollbackRetaining' はデータをコミットしたりロールバックしたりしますが、データセットを開いたままにします。そのうち誰かが教えてくれるでしょう。
  
All you have to do is set the 'DataBase' property to the connection (remember in the object inspector).  In my case that was the 'PQConnection1'.  The 'SQLTransaction1' has a property of 'Active'.  Again like the 'PQConnection1.Connected' it acts like a light switch to turn off and on the light.  However, in this case it (the SQLTransaction1 control) actually sends a 'BEGIN' to the database engine when 'Active' is set to True.  And a 'Rollback' when set to 'False'.  And just like the 'PQConnection1' you can use ' SQLTransaction1.StartTransaction' and 'StartTransaction.EndTransaction' to do the same thing.
+
'DataBase' プロパティ(オブジェクトインスペクタにありましたね)にコネクションの設定をするだけで接続が行われるようになります。私の例では 'PQConnection1' でした。'SQLTransaction1' には 'Active' というプロパティがあります。'PQConnection1.Connected' と同様に、明かりのスイッチのような働きをします。ですが、SQLTransaction1 の方は 'Active' を true にすると、実際にデータベースエンジンに 'BEGIN' を送信します。false にすると' Rollback' です。'SQLTransaction1.StartTransaction' 'StartTransaction.EndTransaction' も 'PQConnection1' のように用いることができます。
  
So in other words the ' SQLTransaction1' is nothing more than a way to control SQL transactions.  Just like the name of the control implies.  So in your code you will need to use the 'Begin','Commit','Rollback' SQL commands at some point.  You can do it here in the SQLTransaction control. {this is not exactly right – see text below}
+
いいかえれば、'SQLTransaction1' は名前が表すように、単に SQL のトランザクションを制御するだけのものです(訳注: 「ラッパーである」といいます)。ですから、プログラムの中で 'Begin''Commit''Rollback' SQL コマンドを発行したい場合、SQLTransaction を使えばいいのです。{これは不正確です &mdash; 下記参照}
  
Next comes what I call the SUPER control - the 'TSQLQuery' control.  Again drag and drop the control on the form. Fill in the “Database” and the “Transaction” fields by clicking the far right down arrow.  In fact if you fill in the “Database” field the “Transaction” field should fill in automatically.  Now double click on the “SQL” field and a dialog will open.  You will now need to type a simple SQL select statement. Make it something simple – like 'select * from customers'.  Save the statement.  You will not see the statement in the field. But it is there.
+
次は私が「SUPERコントロール」と呼ぶ所のもの &mdash; 'TSQLQuery' コントロールです。同じようにフォームにドラッグ&ドロップします。ずっと右にある下向き矢印をクリックして“Database”及び“Transaction”のフィールドを埋めます。実際には、“Database”フィールドを埋めれば、“Transaction”は自動的に埋められます。次に"SQL"フィールドをダブルクリックするとダイアログが開きます。ここでは単純な SQL 選択文 select statement をタイプしなければなりません。何か簡単なもの &mdash; 'select * from customers' みたいなのを入れておきましょう。文を保存します。フィールドには現れませんが、その文はちゃんと残っています。
  
Ok, but what does it do? The object inspector does have the 'Active' property and it acts just like the other control turning off and on the 'SQLQuery' control.  I found that the Object inspector was not really a lot of help. But that is where the FPC examples really helped me. 
+
オーケー、でもこれって何をするものなの? オブジェクトインスペクタには 'Active' プロパティがあり、他のコントロールが'SQLQuery'をオンにしたりオフにしたりするのと全く同じように働きます。結局オブジェクトインスペクタはそんなに助けにならなかったのですが、FPCのexampleは大いに役立ちました。
  
 
<pre>
 
<pre>
Line 120: Line 121:
 
end.
 
end.
 
</pre>
 
</pre>
In this example the 'Fquery” is a TSQLQuery control just renamed.  Also in this example the connection and the transaction controls are already setup.  The 'Fquery' has the 'Database' field set to a connection and the 'Transaction' field set to a transaction.  Notice what the example is doing:
 
  
# The program clears what ever SQL command is in the control with 'SQL.Clear' (this is actually 'Fquery.SQL.Clear')
+
この例では、 'Fquery' はTSQLQueryコントロールに名前をつけただけのものです。また、ここでは接続とトランザクションのコントロールはどちらも既にセットアップされています。'Fquery'には接続を設定するための'Database'フィールドとトランザクションを設定するための'Transaction'フィールドがあります。この例がやっていることは、こんなです:
# Next is uses an 'Add' procedure to add a SQL statement.  The statement of what will be done.
 
# Then “open”.  This will carry out the request.  In other words the SQL statement will execute.
 
# “edit” is next and the procedure will allow editing of the data that was retrieved. Works well with datacontrol aware objects.
 
# Next few lines actually change the data by field name.
 
# “post” saves the data to the local cache but does NOT commit the data or send a update statement to the database.
 
# “append” is another example of a routine that SQLQuery has to add a record/tuple or row.
 
# “applyupdate” will send a update statement to the database.
 
# And notice that the actual commit comes from the transaction control (in the example it is 'Ftransaction.commit').
 
# The rest of the commands close the controls with the normal 'free' procedures.  Notice the order of the closing.
 
BTW why is it the super control – check out all the events it has in the object inspector. 
 
  
 +
# 'SQL.Clear'(実際には 'Fquery.SQL.Clear')によって、コントロールにある SQL コマンドを全てクリアします
 +
# 次いで 'Add' 手続きによって SQL 命令を付け加えます。この命令が「何を行うか」を決めます。
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# 次は “open” です。これでリクエストを実行します。別の表現をすれば、SQL命令が実行されます。
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# “edit” が次にきます。この手続きによって、引き出されたデータを編集可能にできます。データ制御を「知っている」オブジェクトなら上手く動きます。
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# 続く数行はフィールド名によって実際にデータを変更しています。
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# “post” でデータをローカルキャッシュに保存しますが、データをコミットすることも、データベースにアップデート命令を送ることも'ありません'。
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# “append” は別のルーチンの例です。ここでは SQLQuery はレコードまたはtupleないし行を追加することになります。
 +
# “applyupdate” がデータベスに更新命令を送ります。
 +
# 実際のコミットはトランザクション制御によることに注意して下さい(この例では'Ftransaction.commit')。
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# 残りのコマンドで通常の free 手続きによってコントロールを閉じています。閉じる順序に注意して下さい。
  
Since I have only gotten this far in my understanding I'll stop here.  I hope later I can add more knowledge as I attain a better understanding of how to use the SQLdb controls in real programs.
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ところで、なぜこれが「SUPERコントロール」なのでしょうか &mdash; オブジェクトインスペクタでイベントを全部調べてご覧なさい。
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判ったのはこの辺までなので、ここでやめときます。実際のプログラムで SQLdb コントロールをどう使うかがもっとよく判ったら、もっといろんな知識を書きます。そうなるといいな。
  
 
John Fabiani
 
John Fabiani
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I'm still learning and I hope more will come.  Bye for now.
 
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[[Category:Lazarus/ja]]

Latest revision as of 09:44, 13 April 2012

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私は貴方と同じように初心者です(なんとか使えるようになってからまだたったの五日目)。それが、この文章を書いている理由です。初心者の私はいろんな問題にぶち当たり、これじゃあ途上で倒れてしまった人たちがいるだろうなあと思いました。別に私がみんなより天分に恵まれているとか優秀であるとかいう訳ではなく、単に現実的だったんです。碌でもないことに私は MS Windows からの移行組で、Linux の上で Lazarus を学んでいます。何より最悪なことは、これまで Delphi の経験がなかった、という点です。

着手

インストール

私は SUSE 10.0 を使っています。これは大事な点です。というのも、Novell SUSE は Gnome をサポートする開発用ライブラリをインストールしないからです。実際の所、ほとんどの Linux ディストリビューションは開発用ライブラリをデフォルトではインストールしないのではありませんか。さらにまずいことに、SUSE のデフォルトウィンドウマネジャは KDE です。ここでも問題が発生しました。KDE はグラフィックライブラリとして Qt を利用しているのです。おっと、その前に Lazarus はデフォルトでは GTK グラフィックライブラリを利用するということを書いておくべきでした。2006年3月19日現在、Lazarus 用の Qt ライブラリ(KDE は Qtを使います)を開発しようとしているプログラマもいらっしゃいますけどね。

それで、FPC (Free Pascal Compiler) と Lazarus IDE ファイルをダウンロードする前に、開発用グラフィックライブラリをインストールしなければならないわけです。私の場合は、とても簡単でした。SUSE 10.0 には 'YAST' というユーティリティがあります。YAST を開いてソフトウェアマネジメントのアイコンをつつきます。検索ウィンドウが開き、そこに 'GTK' とタイプして検索します。利用可能な全ての GTK アイテムが表示されるので、全部にチェックを入れてやりました。何が必要なのか全然判っていませんでしたから。YAST が他のパッケージもインストールした方がいいと言ってくるので、OKを押しまくりました。GTK 世界の人なら何が必要なのか正確に分かっているのでしょうが、下手な鉄砲を撃ちまくったのです。単純ですね。

今日、FPC には二つのヴァージョンがあります。私は SUSE 10 からインストールできた方だけしか使えませんでした。しかし Lazarus ウェブサイトでは最新版を入れる方がいいと言われました。

それで、私は FPC と Lazarus の最新のバイナリをダウンロードしました。つまり、ソースからコンパイルする必要がなかったのです。バイナリは 'RPM' というパッケージに入ってきました。ここでもまた YAST を使って両方のパッケージをインストールしました。FPC のウェブサイトに従って、FPC のソースパッケージもダウンロードしました。YAST を使って FPC と FPC ソースの二つをインストールしたのです。次に、Lazarus のパッケージをインストールしました。ここで YAST が文句を言いました。何かが変だといって、GTK+ ライブラリを探していました。それは少し異なる綴でインストールされていました。そこに気づいたら( YAST はエラーを上書きする方法を提供してくれます)、パッケージをインストールすることができ、そいつはうまく走りました。

最初に理解しなければならなかったのは、Lazarus の起動法でした。そう、二つの方法がありました。'startlazarus' と 'lazarus' です。どちらも動きます。'startlazarus' の方が起動が早いようですが。ターミナルウィンドウを開いてどちらかの名前をタイプすればいいのです。あるいはアプリケーションのアイコンを作ることもできます。デスクトップを右クリックしてみてください。

IDE の起動

Lazarus が開きました! もう興奮。ですが、頭が冷えてくると、デフォルトの表示が頭を殴られたくらい気持ち悪いことに気づきました。もちろん、私が比較した相手はこれまで遊んできた kmail のような KDE のプログラムです。なんとかしようと四日間からかいましたよ。後で IDE の見栄えを変える方法を説明することにしましょう。

次の疑問。IDE をどう使えばいいかです。ヘルプをクリックすると、あるウェブサイトに飛ばされます。細い回線を使っているならサイトが表示されるまで少しかかるでしょう。私の場合はサイトが二日間落ちていました。私の作業も足踏みでした。私はウェブに向かって、Delphi のチュートリアルを読んで、どうすればいいかを探りました。Lazarus は Delphi に似せてありますから。これはかなり有効でしたが、私は大声で言わなければなりません。<Lazarus は Delphi ではない>と。次に私は Lazarus フォーラムと FPC フォーラムに加入しました。ですが、すぐに、どちらも大したことが起きていないことに気づきました。なんといっても、FAQ がないのです。次は Lazarus CCR メーリングリストでした。無人とはいいませんが、がらがら。しばらくの間、自分はどうも死にかけのオープンソースプロジェクトに引っかかったようだなあとおもったものです。そこで、Freenode サーバの IRC Lazarus-ide を試してみました。ここにはかなりのユーザがいました。少なくとも励ましにはなりました。

正しいメーリングリストを見つけた

親切な方がいて、どのメーリングリストに行けばいいか教えてもらえました。“lazarus@miraclec.com”。そこではもっと多くのトラフィックがありました。普段だと、私は腰をおちつけてメーリングリストを読み、どんな話をしているか空気を読もうとします。ですが、その時はもう Lazarus の問題に振り回されていたので、速攻で質問を始めました。本当に役に立つ返事がありました。今のうちに指摘しておきたいことがあります。確かにメーリングリストは助けになるものではありますが、質問事項に関し、最低限でも多少はググってみていることが当然だとされます。だが、賭けてもいいのですが、貴方はきっと問題にぶち当たるでしょう。それは Lazarus が Delphi とイコールではないからです。また、IRC に参加する場合はとても気を使う必要があります。そこはほとんどが FPC と Lazarus の開発者の場所です。総じて彼らのグループはフレンドリーですが、新参者にはすぐに怒りだします。

表示の変更

さて IDE の表示をまともにする方法(あるいは gtk2 を使うように構成する方法)です。まず、その方法をどこで見つけたかを書いておきます。フォーラムで読みました。Lazarus パッケージのインストール法につしてのメッセージです(reportlivreが報告)。メッセージが示唆する所では、認証の問題で、パッケージを入れるにはユーザは「ルート」になる必要があるそうでした。そこでルートとしてログインし、tools->configure Lazarus をクリックしました(訳注: Mac OS X の初期状態では root は利用できないようになっており、sudo コマンドの利用が推奨されています。Lazarus を起動する時に sudo ./lazarus とすればいいはずです)。ダイアログボックスが現れ、グラフィックライブラリをいくつか選択できることが判りました。現在の所、必要な全機能(ほとんどあらゆる機能)を実現できるのは gtk1 と gtk2 だけであり、gtk2 を選んで保存しました。次は tools-> Build Lazarus。リビルドが終わって Lazarus を再起動すれば、まるで別の姿になった Lazzrus が現れます。直ぐに問題が発生しました。Novel SUSE 10.0 はデフォルトでは KDE を利用していることを思い出してください。ボタンとメニューの文字の多くが、下の方が切れていました。ググってみると、Utilities->Desktop->Gnome configuration tool->fonts->details and change the resolution to 93 をすればいいことがわかりました(実際にはこの項目を変更すると、gtk-qt-エンジンを再起動することになります)。で、保存です。これで文字の下切れ問題は解決しましたが、再起動毎にこの操作をする必要があります。今の所解決法はわかりません。そんなにコンピュータをシャットダウンしないので、大して問題だとは感じません。どうも GTK2 を使う Lazarus はあまり安定ではないようです。ツールバーのヘンプヒントのような機能も欠けています。結局 GTK1 に戻してしまいました。

次の投稿は、もっと情報のある、プログラミングに関係した内容にするつもりです。

John Fabiani

SQLdbを使う

まず一番大事なことを一つ。これはチュートリアルではありません。チュートリアルの書き方なんて全然知らないのです。これは我が啓蒙の旅の記録、つまりは SQLdb ユニットの使い方をどうやって覚えたかを書いたものです。SQLdb はフォームに貼付けてデータベースアクセスを可能にするコントロールです。

これは新人が書いているもので、あなたのデータベースには当てはまらない情報を含んでいるかも知れないことをご理解ください。私の場合は Posgtres データベースエンジンを使っています。Posgtres はほとんどのプラットフォーム、つまり Linux と Windows で使うことができ、FPC (Free Pascal Compiler) がサポートするデータベースエンジンの一つです。さて警告はこのくらいにして、始めることにしましょう。

最初に、あなたが私のような状況にあるなら、Delphi 用に書かれたデータベースアクセスツールのコマンド説明書 line descriptions を読み始めているだろうと言わせてください。なぜ Delphi かというと、Lazarus が Delphi の様式を受けついているからです。私の場合、それらの説明書で多少ひらめくものもありましたが、なんとも混乱しまくりでした。Delphi のバージョンによって、ツールとデータアクセス法が異なっていることはすぐにわかりました。BDE、dbexpress、zeoslibのようなツールの参考書は Web のそこら中に転がっています。そのため、それらを読む時に、どのバージョンの Delphi を対象にしているのか、あるいは zeos のようなサードパーティ製の(ボーランド製ではない)ツールの話題なのかを、いつも注意深く確認する必要がありました。Kylix 用の説明にも注意しなければなりません。一番忌々しかったのは、そういった説明の中で使われているテクニカルタームでした -- 曰く clientdatasets, sqlqueries, dbexpress datasets, dataset providers, datasnap, data-aware controls。説明書を読み終えるたびに、Lazarus IDE に向かって、それらのコントロールがないものかと探しました。もちろん、ありませんでした。それで、私はこれ — 「論文」、「ハウツー」、「チュートリアル」、「雄叫び」、お好きな呼び方でどうぞ — を書こうと決心したのです。

では Lazarus の SQLdb はどう働くのでしょうか。いつもなら、誰か親切な人たちが理解に役立つよう Web にチュートリアルを書いていてくれているのですが、2006年3月24日の段階ではチュートリアルは見つかりませんでした。{http://wiki.lazarus.freepascal.org/index.php/Lazarus_Database_Tutorial があります} 実際の所、Web には SQLdb コントロールについて書かれたものはほとんどありませんでした。SQLdb のソースコードが(Free Pascal Compiler のソースの中に)ありましたが、Pascal の初心者なので(コメントは多少役立ちましたが)、コードを読むのはほとんど不可能でした。確かに FPC のソースコードフォルダに少し例はあったのです。それらの例に私が気がつかなかったので、SQLdb の作者が Lazarus メーリングリストで教えてくれる有様でした。そこでこれらの例こそ私が始めた場所だったのです。たった一つだけ私にはアドバンテージがありました。これまでのプログラミング業で、postgres データベースエンジンのことを知っていたことです。かの例と postgres ログのセットアップができることを武器に、私は戦端を開いたのです。

データベースに何かをする前に、そのデータベースと必ず接続しなければなりません。ですから、最初にすることは、Lazarus エディタのツールバーにある SQLdb のタブをクリックすることです。アイコンはいくつかありますが、ここでは Postgres に接続するアイコンだけを考えることにします。象のアイコンです(象は決して忘れない — だから象なんです)。もちろん他のデータベースエンジンもサポートされていますが、前にも言ったように、私は postgres を動かすためのやり方しか知らないのです。話を戻すと、それを選択してフォームにドラッグ&ドロップします。Lazarus がコントロールに名前をつけてくれるので、それをそのまま使うことにしましょう。

Lazarus がつけた名前は 'PQConnection1' でした。異なったデータベースコネクションを使う場合は異なった名前になるでしょう。この名前は自由に変えられます。'PQConnection' をフォームに載せると、オブジェクトインスペクタが開きます(私ならプロパティシートと呼びたい所です)。このオブジェクトインスペクタの中で、いくつかのプロパティないしフィールドを埋める必要があります。'UserName' と 'Password' フィールドを埋めてください。これは問題のデータベースにアクセスできるユーザ名です。次に 'DatabaseName' に接続したいデータベースの名前を入れます。次は 'HostName' です。これはIPアドレスでかまいません。たまたまデータベースエンジンと Lazarus を同じ計算機で走らせている場合は '127.0.0.1' あるいは 'localhost' になるでしょう。

次はなかなかイカしていると思う点です。Lazarus IDE は、接続のセットアップをしている段階でもそれをテストすることができます。'Connected' プロパティを True に変えてください。うまくいくならデータベースエンジンとの接続はオーケーです。エラーメッセージが出る場合は、それを読みましょう。大事な情報があります。ほとんどの問題は SQLdb 接続コントロールではなくデータベースのアクセスにおいて発生します。言い換えれば、データベースアクセスの利用許可 user permission の問題です。

'PQConnection1' は電灯のスイッチのようなものです。'Connected' を True にすれば、接続がオンになり、'False' にすればオフになります。電灯のスイッチのように、オンになったりオフになったり。'PQConnection1.open' メソッドや ' PQConnection1.close' メソッドを使うこともできます。それぞれ PQConnection1.Connected := True、PQConnection1.Connected := False という代入と同じです。'PQConnection1' だけでも多くの他のことがあります。ほとんどの利用者は 'ExecuteDirect' を用いて DDL (Data Definition Language, データ定義言語)コマンドを発行することができます。プロパティやメソッドはもっとたくさんありますが、私にはわかりません。今の所 'OnLogin' メソッドが動かないのは判っています。

次にフォームにドラッグするのは 'TSQLTransaction' アイコンです。Lazarus はこれに 'SQLTransaction1' という名前をつけます。'TSQLTransaction' に関しては、ただ名前を挙げてある文章すら見つけることができませんでした。ヒントは FPC のソースコードから得られました。コードにこんな部分がありました:

   procedure Commit; virtual;
   procedure CommitRetaining; virtual;
   procedure Rollback; virtual;
   procedure RollbackRetaining; virtual;
   procedure StartTransaction; override;
   constructor Create(AOwner : TComponent); override;
   destructor Destroy; override;
   property Handle: Pointer read GetHandle;
   procedure EndTransaction; override;
 

SQL を知っているおかげで、これが何をしているかがわかりました。

StartTransaction = これが「始め」ですが、どうみてもそれ以上のものがあります。というのも、 Postgres のログを見ると他のことが起こっているようですが、それで何かまずいことが起こるわけでもないので、気にしないことにします。

EndTransaction = トランザクションを終了します。これはコミット 'COMMIT' ではなくロールバック 'Rollback' です。

Commit = トランザクションをコミットします。

Rollback = トランザクションをロールバックします。

次のは何に使うのかはわかりません: CommitRetaining, RollbackRetaining

これらは Delphi の BDE ツールと関係があるのでしょう。私が正しく理解しているなら、'CommitRetaining' と 'RollbackRetaining' はデータをコミットしたりロールバックしたりしますが、データセットを開いたままにします。そのうち誰かが教えてくれるでしょう。

'DataBase' プロパティ(オブジェクトインスペクタにありましたね)にコネクションの設定をするだけで接続が行われるようになります。私の例では 'PQConnection1' でした。'SQLTransaction1' には 'Active' というプロパティがあります。'PQConnection1.Connected' と同様に、明かりのスイッチのような働きをします。ですが、SQLTransaction1 の方は 'Active' を true にすると、実際にデータベースエンジンに 'BEGIN' を送信します。false にすると' Rollback' です。'SQLTransaction1.StartTransaction' と 'StartTransaction.EndTransaction' も 'PQConnection1' のように用いることができます。

いいかえれば、'SQLTransaction1' は名前が表すように、単に SQL のトランザクションを制御するだけのものです(訳注: 「ラッパーである」といいます)。ですから、プログラムの中で 'Begin'、'Commit'、'Rollback' の SQL コマンドを発行したい場合、SQLTransaction を使えばいいのです。{これは不正確です — 下記参照}

次は私が「SUPERコントロール」と呼ぶ所のもの — 'TSQLQuery' コントロールです。同じようにフォームにドラッグ&ドロップします。ずっと右にある下向き矢印をクリックして“Database”及び“Transaction”のフィールドを埋めます。実際には、“Database”フィールドを埋めれば、“Transaction”は自動的に埋められます。次に"SQL"フィールドをダブルクリックするとダイアログが開きます。ここでは単純な SQL 選択文 select statement をタイプしなければなりません。何か簡単なもの — 'select * from customers' みたいなのを入れておきましょう。文を保存します。フィールドには現れませんが、その文はちゃんと残っています。

オーケー、でもこれって何をするものなの? オブジェクトインスペクタには 'Active' プロパティがあり、他のコントロールが'SQLQuery'をオンにしたりオフにしたりするのと全く同じように働きます。結局オブジェクトインスペクタはそんなに助けにならなかったのですが、FPCのexampleは大いに役立ちました。

with Fquery do
    begin

    SQL.Clear;
    
    SQL.Add('select * from FPDEV');

    open;
    
    Edit;
    FieldByName('name').AsString := FPdevNames[1];
    FieldByName('birthdate').AsDateTime := FPdevBirthDates[1];
    Post;
    
    Append;
    FieldByName('id').AsInteger := 8;
    FieldByName('name').AsString := FPdevNames[8];
    FieldByName('email').AsString := FPdevEmails[8];
    FieldByName('birthdate').AsDateTime := FPdevBirthDates[8];
    post;
    
    ApplyUpdates;

    end;
  Ftransaction.Commit;

  Fquery.Free;
  Ftransaction.Free;
  Fconnection.Free;
end.

この例では、 'Fquery' はTSQLQueryコントロールに名前をつけただけのものです。また、ここでは接続とトランザクションのコントロールはどちらも既にセットアップされています。'Fquery'には接続を設定するための'Database'フィールドとトランザクションを設定するための'Transaction'フィールドがあります。この例がやっていることは、こんなです:

  1. 'SQL.Clear'(実際には 'Fquery.SQL.Clear')によって、コントロールにある SQL コマンドを全てクリアします
  2. 次いで 'Add' 手続きによって SQL 命令を付け加えます。この命令が「何を行うか」を決めます。
  3. 次は “open” です。これでリクエストを実行します。別の表現をすれば、SQL命令が実行されます。
  4. “edit” が次にきます。この手続きによって、引き出されたデータを編集可能にできます。データ制御を「知っている」オブジェクトなら上手く動きます。
  5. 続く数行はフィールド名によって実際にデータを変更しています。
  6. “post” でデータをローカルキャッシュに保存しますが、データをコミットすることも、データベースにアップデート命令を送ることも'ありません'。
  7. “append” は別のルーチンの例です。ここでは SQLQuery はレコードまたはtupleないし行を追加することになります。
  8. “applyupdate” がデータベスに更新命令を送ります。
  9. 実際のコミットはトランザクション制御によることに注意して下さい(この例では'Ftransaction.commit')。
  10. 残りのコマンドで通常の free 手続きによってコントロールを閉じています。閉じる順序に注意して下さい。

ところで、なぜこれが「SUPERコントロール」なのでしょうか — オブジェクトインスペクタでイベントを全部調べてご覧なさい。


判ったのはこの辺までなので、ここでやめときます。実際のプログラムで SQLdb コントロールをどう使うかがもっとよく判ったら、もっといろんな知識を書きます。そうなるといいな。

John Fabiani


I'm Back!

Change my thinking or don't use SQLdb.

In the windows world I have always used an ODBC connection to the database engine for my connections from FoxPro. I have come to expect that I controlled when a transaction starts and stops. But in the Delphi/FPC world this is not the way it works. The act of setting the transaction.active:=True; causes the transaction control to send a 'begin' to the database engine. This means if you are just requesting data from the database as in “Select * from sometable” it is done within a SQL transaction. In other words a 'begin' was sent to the database engine. BTW the corresponding “Rollback” or “Commit” is not sent automatically after retrieving the data. So what has to occur is as follows:

transaction.starttransaction; // the same as transaction.active:=true; sqlquery.open; //this already has the sql statement “select * from sometable” transaction.endtransaction; // the same as transaction.active:=False;

This of course is very different than what I'm used too. I sort got my head around using the transaction start and end. But that is not all that is different. Again, in the windows world I only used one connection to the database for everything (well almost everything). So in my coding with FPC I attempted to use one connection (one pqconnection). Man this proved to be difficult. It worked but it was a lot of coding. I asked the mailing list how everyone handled this question (use one connection or use multi connections) I got no response. I'm not sure what that means but I checked the web for delphi examples of data access with multiple forms. In each example (remember these were for delphi) the authors used multiple connections. One for each form. So now I'm using a new connection for each form I open. This actually made the coding much easier. I still had to setup the connection fields (databasename, username,password, etc) in code but the rest of the data access controls can be set at design time and required no setup coding. But what this means is I will more than one connection to the database per each user of my program. Image a user with 10 forms open and ten users. This means I could have 100 connections open to the database engine. Is this important? I know that the Postgres database engine can support thousands of connections. So in the end I guess not. I just have to set a parameter in the Postgres configuration. So I have changed my thinking.

Add a Login Screen

04/17/06 Adding a login screen (splash screen too).

OK so I will need a login screen because my program accesses a database. It has to be the first screen the user will see but not the main screen. My main screen is a form with a bunch of buttons (sort of a menu of buttons) to call other forms and I want it to control and close all the other forms should the user close the main form. So how do I get a form to display before the main screen opens? Searching the internet provided part of the answer. Researching the Lazarus forum provided even more and including the the trick to making a splash screen to work.

In the main program file 'project1.lpr' file is where you add your code. This is the code that starts the program. Yours should look something a like below and mine opens a login form:

program project1;

{$mode objfpc}{$H+}

uses
  {$IFDEF UNIX}{$IFDEF UseCThreads}
  cthreads,
  {$ENDIF}{$ENDIF}
  Interfaces, // this includes the LCL widgetset
  Forms, Controls,
  { add your units here }, menu1, login1, sqlunit, SQLDBLaz, custunit,
contactunit, lookup, vendunit, speciesunit, varietyunit, wareunit, icunit;
   var loginform:Tlogin;
begin
  Application.Initialize;
  loginform:=Tlogin.Create(nil);
  loginform.edit2.text:='johnf';
  if loginform.showmodal <> mrOk then
  begin
  loginform.free;
  loginform:=nil;
  end;

  Application.CreateForm(Tmenuform, menuform);
  Application.Run;
end.

Notice that I create and open a form after the “Application.Initialize;” It is important that your code be added after the 'Application.Initialize;'! The above works as long as I call 'showmodal'. But if I call 'show' the form opens but nothing is displayed in the form. To get it to display correctly just add 'Application.ProcessMessages;' as in the example below.

  Application.Initialize; //this line exists!
  splashScreen := TSplashScreen.Create(nil);
  SplashScreen.ShowOnTop;
  Application.ProcessMessages;  //need this line to allow display
  SplashScreen.Update;
  delay(1000);
  Application.CreateForm(TForm1, Form1);
  SplashScreen.Hide;
  SplashScreen.Free;
  Application.Run;

I'm still learning and I hope more will come. Bye for now.