LCL Key Handling/ja

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キーを押し下げた (KeyDown)

widgetsetがキーを押されたことを受け取ると、次のようにふるまいます。 "ネイティブ"なwidgetにキーを処理させる前に、CN_KEYDOWNやCN_SYSKEYDOWNをLCLに送ります。(CN_SYSKEYDOWNはaltキーが押されたときに発生します。) これは、DoKeyDownBeforeInterfaceが次のようなフローでコールします。

  1. Application.NotifyKeyDownBeforeHandlerがコールされます。 (ハンドラの前に呼び出されます。)
  2. keypreviewがある親フォームを取得し、そのDoKeyDownBeforeInterfaceメソッドを呼び出します。
  3. 関連づけられているdragobjectにキーを処理させます。
  1. KeyDownBeforeInterfaceをコールします。 (もし、コントロールがcsNoStdEventsをControlStyleに持っていない場合):
    1. KeyDownをコールします。
      1. OnKeyDown ハンドラがあればコールします。

もし、キーが処理されなければ(すなわち、Message.Result=0)、widgetにキーを処理させます。もしwidgetが有意義なことをすることがなければ、LCLにLM_KEYDOWN/LM_SYSKEYDOWNメッセージを送ります。これは、DoRemainingKeyDownを次のようなフローでコールします。

  1. もしpopupmenuが割り当てられていれば、(それがポップアップされているかどうかにかかわらず)、ショートカットをチェックします。
  2. 親フォームを取得し、ショートカットが有効ならば処理させます。(TCustomForm.IsShortcut):
    1. フォームにOnShortcutイベントがあれば、それをコールします。
    2. フォームにMenuがあれば、そのショートカットをチェックします。:
      • このメニューの全てのアイテムをイテレーションして、ショートカットをチェックして、該当するなら、そのアイテムの".Click"をコールします。
      • もし、そのショートカットを処理しなかったり、後続のキー処理をさせたくない場合は、メニューアイテムのOnClickハンドラ内でメニューのShortcutHandledプロパティをfalseにします。
    3. アクションリストのショートカットをチェックして、一致するアクションの.Executeを実行します。
  3. アプリケーションにショートカットを処理させます。(Application.IsShortcut):
    1. もし、アプリケーションのOnShortcutが割り当てられていれ呼び出します。
    2. もし、モーダルフォームがアクティブになっている場合は、それにショートカットを処理させます。(上記の TCustomForm.IsShortcut を参照)
    3. そうでなくて、もしフォーカスされたフォームがある場合(Screen.ActiveCustomForm), そのフォームにショートカットを処理させます。
    4. そうではなくて、もし、メインフォームがあれば(Application.MainForm), そのフォームにショートカットを処理させます。
  4. もし、コントロールに親があれば、順にParent.ChildKeyを遡ってキーメッセージを処理します。
    • これは、パネルの例のように、キーショットカットを確定したエリア内で処理する場合に利用します。
    • TWinControlはその親のChildKeyを呼び出します。これが、順次遡って処理をするということです。
  5. TWinControl内でControlKeyDownよ呼び出すと、Application.ControlKeyDownを呼び出します。
    1. コントロールのためのタブナビゲーション処理
    • もし、あなたの作ったカスタムコントロールがtabキーについて何も特別なことをしなければ、オーバーライドや禁止しなければ、たとえばTCustomMemoを例にとると..
  6. KeyDownAfterInterface; TWinControlはここでは何もしません。
  7. Applicationに、KeyDownAfterハンドラをコールさせます。

result(1か0をMessage.Resultで返します)は何かをすることに注意してください。たとえば、windows環境では、ただ、WM_KEYDOWNメッセージが来たときに、0を返すとキーのWM_CHARを送るだけです。

キーを押している, キャラクタが送られている(KeyPress)

widgetsetはCN_CHARメッセージを送るか、IntfUtf8KeyPressメソッドをコールすることができます。 CN_CHARはUTF-8キャラクタをサポートしませんのでIntfUtf8KeyPressが存在します。 CN_CHARの処理は次のようになっています。

  1. もし、widgetset(interface)がutf8 key pressを送らないならば、IntfUtf8KeyPressをコールします。
  2. DoKeyPressをコールします:
    1. 親フォームを取得し、KeyPreviewがTrueになっているならば、親フォームのDoKeyPressをコールします。
    2. KeyPress をコールします。(もしコントロールが、csNoStdEvents を ControlStyleにもっていないならば。):
      1. OnKeyPress ハンドラがあれば、コールします。

IntfUtf8KeyPress (DoUtf8KeyPress) 処理は次のようになっています。

  1. 親フォームを取得します。もし、KeyPreviewがtrueならば、そのDoUtf8KeyPressをコールします。
  2. Utf8KeyPressをコールします。(もしコントロールが、csNoStdEvents を ControlStyleにもっていないならば。):
    1. OnUtf8KeyPress ハンドラがあれば、コールします。

もし、キーが処理されなければ(すなわち、Message.Result=0)、widgetにキーを処理させます。もしwidgetが有意義なことをすることがなければ、LCLにLM_CHAR/LM_SYSCHARメッセージを送ります。これは、SendDialogCharをコールします。SendDialogCharは次のようになっています。

  1. 親フォームを取得できたなら、そのDialogCharをコールします。:
    1. TWinControlはDialogCharをそのすべての子コントロールにブロードキャストします。
      • これは、フォーカスされたコントロールの近く(同じフォームの)のコントロールのために、アクセラレータショートカットを実装するのに使えます。
      • 例: TCustomLabelはこの仕組みをalt+アクセラレータが押されたときに、割り当てられた.FocusControlにフォーカスするのに使います。

押されているキーを離した(KeyUp)

キーを離すことは、イベントの発生順序においては、キーを押すこととにています。しかし、いくつかの関数は発生しません。widgetsetはwidgetにキーを処理させる前にCN_KEYUP/CN_SYSKEYUPをLCLに送るでしょう。 そして、そのことは次のような仕組みの DoKeyUpBeforeInterface をコールします。

  1. 親フォームを取得し、そのKeyPreviewがTrueならば、そのDoKeyUpBeforeInterfaceを呼び出します。
  2. 関連づけられているdragobjectにキーを処理させます。
  3. KeyUpBeforeInterface をコールします。 (もし、コントロールがcsNoStdEventsをControlStyleに持っていない場合):
    1. KeyUpをコールします:
      1. OnKeyUp ハンドラがあればコールします。


もし、キーが処理されなければ(すなわち、Message.Result=0)、widgetにキーを処理させます。もしwidgetが有意義なことをすることがなければ、LCLにLM_KEYUP/LM_SYSKEYUPメッセージを送ります。これは、DoRemainingKeyUpを次のようなフローでコールします。


  1. TWinControl内でControlKeyUpを呼び出すと、Application.ControlKeyUpを呼び出します。
    1. フォームのEnterキーやEscapeキーを処理します。
    • もし、あなたの作ったカスタムコントロールがEnterキーやEscapeキーについて何も特別なことをしなければ、オーバーライドや禁止しなければ、
  2. KeyUpAfterInterfaceを呼び出します; TWinControl はここでは何もしません。